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【2023年上半期】中古マンション相場価格、首都圏は3期連続で上昇鈍化

(株)東京カンテイより、2023年上半期「中古マンション相場価格に関する調査レポート」が発表されました。それによると、首都圏の中古マンション相場価格は3期連続で上昇が鈍化傾向となりました。詳しく見ていきます。

首都圏中古マンション相場価格、埼玉のみ上昇率拡大

2023年上半期(1月から6月)の首都圏中古マンション相場価格は、前期比で4.2%上昇し331.2万円/坪と21期連続で上昇しました。しかし、上昇度合いは2022年から3期連続で鈍化傾向を示しています。

▼首都圏 主要エリア別 中古マンション相場価格

出典:(株)東京カンテイ「中古マンション相場価格に関する調査レポート(2023年上半期)」

エリア別に見ると、東京都や神奈川県でも同様の動きが見られます。東京都は前期比で3.0%上昇し384.7万円/坪、神奈川県は3.9%上昇し250.1万円/坪と、いずれも上昇していますが、上昇は鈍化傾向となっています。

また、前期に二桁の大幅なプラスを見せた千葉県は6.1%上昇の199.3万円/坪と上昇は維持していますが、上昇率は縮小に転じています。一方、埼玉県は6.7%上昇の212.6万円/坪と前期をやや上回る上昇率を示しました。

近畿圏の上昇率、プラス3%以上は5期連続

近畿圏は前期比で3.8%上昇し217.8万円/坪と、5期連続で3%以上の上昇率となりました。

▼近畿圏 主要エリア別 中古マンション相場価格

出典:(株)東京カンテイ「中古マンション相場価格に関する調査レポート(2023年上半期)」

京都府は前期比5.8%上昇し279.4万円/坪と上昇度合いが強まったものの、大阪府は3.2%上昇の213.2万円/坪、兵庫県は3.1%上昇の205.5万円/坪と、上昇率は3%台まで鈍化してきました。

他3県では、滋賀県や奈良県で引き続き上昇率が拡大したのに対し、前期に二桁上昇を示していた和歌山県では、その反動からわずかながら9期ぶりにマイナスを示しました。

中部圏は21期連続で上昇、上昇率の拡大が継続

中部圏は前期比で4.7%上昇し166.7万円/坪と、21期連続で上昇しました。また、22年上半期に上昇率が一旦縮小していたものの、その後は再び拡大するなど強い動きが戻ってきている様子がうかがえます。

▼中部圏 主要エリア別 中古マンション相場価格

出典:(株)東京カンテイ「中古マンション相場価格に関する調査レポート(2023年上半期)」

愛知県は4.0%上昇し170.6万円/坪、三重県は4.3%上昇し128.1万円/坪といずれも上昇度合いが強まり、岐阜県は10.2%上昇の126.9万円/坪と、3期ぶりにプラスとなりました。

一方、静岡県は5.8%上昇の164.2万円/坪と、3期連続でプラスを示すものの上昇率自体は縮小しつつあります。

※調査対象は「築10年±5年」「最寄駅から徒歩15分以内」の中古マンション。情報は2023年9月のものです。

情報参照元/(株)東京カンテイ「中古マンション相場価格に関する調査レポート(2023年上半期)」

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