2024年11月の首都圏中古マンション価格は、前月比2.1%増の4,968万円と4カ月連続で上昇した。この上昇は東京都の事例シェア拡大が主な要因で、都内では平均価格が2.4%増の7,339万円に達し、7カ月連続で値上がりしている。
(株)東京カンテイが発表した「中古マンション70平米価格月別推移」によると、首都圏全体で価格が上昇する中、東京都は引き続き強い需要を背景に価格上昇を牽引している。特に東京23区では、前月比2.7%増の8,531万円と高水準を記録し、前年同月比では約20%の増加となった。
東京23区の中でも、都心6区(千代田区、中央区、港区、新宿区、文京区、渋谷区)は特に力強い上昇を見せている。平均価格は前月比2.4%増の1億4,128万円となり、22カ月連続で上昇。このエリアは依然として高い需要を背景に、市場全体を牽引している。また、神奈川県(+0.7%,3,670万円)、埼玉県(+0.5%,2,901万円)、千葉県(+0.8%,2,717万円)でも価格はプラスを維持しており、安定した需要が確認されている。
これに対し、近畿圏や中部圏では価格が下落した。近畿圏では築浅物件の減少が影響し、6カ月ぶりの下落となる2,840万円(前月比-2.1%)を記録。大阪府(-1.3%,3,155万円)や兵庫県(-4.8%,2,340万円)でも価格が下がり、特に兵庫県では高価格帯の物件の取引が減少したことが響いている。また、中部圏でも愛知県を中心に価格が下落し、2,189万円(前月比-3.5%)と前年同月比でもマイナスに転じた。
情報参照元/(株)東京カンテイ「2024年11月度 中古マンション70平米価格月別推移」
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