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東京23区の中古マンション価格は上昇継続、千代田区は2億円の大台に迫る

2024年10月の東京23区における中古マンションの70平米換算価格は、前月比+3.2%の8,309万円を記録し、6ヵ月連続で上昇を続けた。特に千代田区では2億円の大台に迫り、都心部の高騰が依然として市場を牽引している。

首都圏全体の中古マンション価格も前月比+1.1%の4,864万円と、3ヵ月連続で上昇したが、その原動力は東京都の強い価格上昇だ。一方で、埼玉県(−0.9%)、神奈川県(−0.3%)、千葉県(−0.6%)の3県では価格が下落し、都心と周辺地域の価格格差が広がりつつある。

近畿圏では、大阪府の中古マンション価格が7ヵ月連続で上昇し、前月比+1.5%の3,197万円を記録。特に大阪エリアの力強い価格上昇が全体平均を押し上げた。中部圏でも愛知県の価格が前月比+0.5%の2,399万円となり、前年同月比でプラスに転じるなど、緩やかな上昇基調が続いている。

こうした上昇傾向には、住宅需要の高まりや低金利政策が背景にあると考えられる。しかし、地方エリアでは一部の県で価格が下落するなど、全国的な回復には課題が残る。中古マンション市場の価格上昇が家計に与える影響や、購入を検討する際のポイントについても、慎重な検討が求められる局面が続きそうだ。

情報参照元/(株)東京カンテイ「2024年10月度 中古マンション70平米価格月別推移

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