(株)大京と(株)穴吹工務店が実施した調査によると、世帯年収1200万円以上の「パワーカップル」(500人)の約8割(80.4%)が「自分の人生は豊かだ」と感じていることが明らかになった。
調査は東京都を含む1都3県在住のパワーカップルを対象に、住まいと暮らしに関する価値観を調査したものだ。それによると、パワーカップルが人生の豊かさを実感するために最も重視しているのは「家族と一緒に過ごす時間」(55.2%)であり、この割合は他の層(44.0%)と比較して約1.3倍高い。また、住まいの役割として「家族と一緒の時間を過ごすためのもの」と答えたパワーカップルの割合は58.0%で、これも他の層(49.4%)より8.6ポイント高い。
パワーカップルが次の住まいで重視する要素は「省エネ設計」「防災性」「断熱性」など、環境性能の向上について特に注目しているようだ。具体的には、「省エネ設計」を次の住まいで重視したいと回答した人は24.4%にのぼり、現在の住まい(12.2%)と比較して12.2ポイントの上昇が見られた。同様に、「将来的な資産価値」を重視する割合は、現在の住まいの25.4%に対して、次の住まいでは36.4%と11.0ポイント増加している。
また、「エネルギー備蓄などの防災性」を次の住まいで重視するとした人は24.4%、現在の住まいでは14.6%であり、9.8ポイントの差がある。「断熱性」に関しても、次の住まいでは32.0%が重視すると回答しており、現在の住まい(22.8%)から9.2ポイント上昇している。
調査結果から、パワーカップルは家族との時間を大切にしながらも、次の住まいに対しては環境性能や資産価値といった将来性を重視する傾向が強く、単なる利便性以上の付加価値を求めていることが分かる。
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