(株)東京カンテイより2024年11月の新築および中古一戸建て住宅市場動向が発表された。全国の主要都市で価格の変動が見られ、エリア別のトレンドが鮮明となっている。
新築一戸建ての首都圏平均価格は前月比+0.5%の4,562万円と上昇した。東京都では+1.7%の5,517万円と価格が上昇し、特に23区内の供給割合が増加したことが影響している。しかし、前年同月比では依然としてマイナス水準が続いている。一方、千葉県は-0.3%の3,894万円、埼玉県は-0.9%の3,829万円と反転下落。近畿圏では平均価格が+4.9%の3,699万円となり、大阪府(+4.8%)や京都府(+9.5%)など主要都市で価格上昇が見られた。愛知県も+1.3%の3,534万円と上昇傾向にある。
中古一戸建ての首都圏平均価格は前月比+0.5%の4,036万円と上昇。東京都では-2.0%の6,105万円と連続で下落したが、千葉県は+3.1%の2,953万円と回復傾向を示した。近畿圏の平均価格は+0.3%の2,878万円と上昇に転じ、大阪府が+6.1%の3,176万円を記録。一方、兵庫県は-8.5%と大幅に下落した。中部圏では平均価格が-3.2%の2,578万円となり、愛知県でも-4.0%の3,042万円と下落が続いた。
地域別のトレンドとして、首都圏では東京23区が3ヶ月連続の価格下落を記録する一方、横浜市(+0.2%)や千葉市(+2.8%)では価格上昇が確認された。近畿圏では大阪市が+8.0%と大幅上昇した一方、神戸市では-23.6%の急落が目立つ。名古屋市は中古住宅価格が+3.1%と3ヶ月連続で上昇した。全国の住宅市場が地域ごとに異なる価格変動を見せている。
情報参照元/(株)東京カンテイ「2024年11月 新築木造一戸建て住宅平均価格月別推移」,「2024年11月 中古木造一戸建て住宅平均価格月別推移」
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