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上昇?下落? 首都圏・近畿圏の2023年9月度【一戸建て市場動向】

(株)東京カンテイが発表した2023年9月度の一戸建て市場動向によると、首都圏新築一戸建ての平均価格は前月比1.2%上昇、近畿圏は3.3%下落しました。詳しく見ていきます。

新築一戸建て平均価格、首都圏は3ヵ月ぶりに上昇

新築一戸建て供給動向/画像:(株)東京カンテイ

9月の首都圏新築一戸建ての平均価格は、千葉県以外が反転上昇し、首都圏全体で3ヵ月ぶりに上昇、前月比+1.2%の4,531万円となりました。東京都は+5.0%の5,537万円、神奈川県は+1.2%の4,781万円。千葉県は-2.6%の3,678万円で3ヵ月連続下落。埼玉県は+3.2%の3,949万円と反転上昇しました。

新築一戸建て供給動向/画像:(株)東京カンテイ

近畿圏においては前月比-3.3%の3,508万円と2ヵ月連続で下落しました。大阪府は-4.6%の3,768万円と下落。兵庫県は-6.1%の3,479万円、京都府は-1.6%の3,754万円と、いずれも2ヵ月連続で下落しています。主要3府県が下落し、近畿圏全体でも下落が続いています。

情報参照元/(株)東京カンテイ

中古一戸建て平均価格、東京都は大きく下落

中古一戸建て供給動向/画像:(株)東京カンテイ

中古一戸建ての市場動向をみると、2023年9月の首都圏の平均価格は前月比-2.5%の3,793万円と反転下落しています。東京都は-6.5%の5,688万円と2ヵ月連続の上昇から下落。前年同月比としては-13.9%と大きく水準を下げました。神奈川県は-0.6%の4,147万円で4ヵ月連続下落。千葉県は-1.4%の2,689万円と2ヶ月連続で下落。埼玉県のみ+0.7%の2,878万円と反転上昇を示しています。

中古一戸建て供給動向/画像:(株)東京カンテイ

近畿圏は前月比+3.3%の2,873万円と再び上昇。大阪府は3,147万円とほぼ横ばい。兵庫県も+8.0%の2,891万円と反転上昇しました。京都府は+1.2%の3,492万円で4ヵ月連続上昇しています。

情報参照元/(株)東京カンテイ

新築小規模一戸建て平均価格、首都圏は2ヵ月連続下落

新築小規模一戸建て供給動向/画像:(株)東京カンテイ

新築小規模一戸建て(敷地面積50平米以上~100平米未満)の平均価格は、前月比-0.1%の5,307万円となり2ヵ月連続で下落しました。東京都は+1.4%の6,408万円と反転上昇。神奈川県は-2.2%の4,702万円と下落。千葉県は+2.8%の4,338万円と反転上昇。埼玉県は-2.6%の4,337万円と反転下落しています。

新築小規模一戸建て供給動向/画像:(株)東京カンテイ

近畿圏は前月比-1.1%の3,802万円と2ヵ月連続上昇からの反転下落。大阪府は-2.2%の3,671万円と再び下落。兵庫県は+2.4%の4,323万円で反転上昇。京都府も+2.0%の3,728万円と反転上昇。兵庫県や京都府が上昇したものの、大阪府や他県が下落し、近畿圏全体平均ではマイナスに転じました。

情報参照元/(株)東京カンテイ

以上の結果から、首都圏では新築一戸建てのみ平均価格は上昇し、中古一戸建てと小規模一戸建てについては下落となりました。近畿圏においては新築一戸建ておよび小規模一戸建ては下落しましたが、中古一戸建ての平均価格は上昇しています。

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