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首都圏マンション賃料は2024年も上昇傾向、東京都は上昇率が鈍化

2024年の首都圏分譲マンションの年間平均賃料は、前年比2.6%増の3,603円/平米となり、上昇傾向が続いている。しかし東京都においては上昇率がやや鈍化した。

東京都は前年比3.2%増の4,163円/平米と上昇したが、2023年の大幅な上昇からはペースダウン。人口増加や住宅価格の高騰による需要増が背景にあるが、実質賃金の伸び悩みにより借り手の負担感が高まり、一部では調整の動きもみられる。首都圏では築年数が若い物件の供給が進みつつある一方、地域ごとに需要と供給のバランスが異なることから、今後も多様なトレンドが予想される。

近畿圏の平均賃料は前年比6.4%増の2,293円/平米で、大阪府がその牽引役を果たしている。インバウンド需要の復活や新築事例の増加が影響しており、大阪市の賃料は10.9%増の3,085円/平米と大幅上昇を記録した。

中部圏では名古屋市が前年比3.4%増の2,174円/平米と上昇を維持。ただし、新築物件の供給が減少した影響もあり、賃料上昇率には限りが見られる。

情報参照元/(株)東京カンテイ「分譲マンション賃料推移 2024年

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