2024年9月の全国のファミリータイプ中古マンション流通価格は、前月比で2.0%の増加を記録した。しかし全体的な上昇傾向は弱まりつつある。
首都圏では東京都が前月比3.5%の上昇を記録し、神奈川県が0.2%、千葉県が1.3%上昇している。近畿圏でも大阪府が0.6%、兵庫県が1.2%の上昇を見せる一方、京都府は0.1%下落した。
地方主要4道県では、北海道は変動がなく、札幌市内でも小幅な変動に留まった。東北地方の宮城県や仙台市では、いずれも1%を超える下落を示し、全体的に弱含みとなっている。
中国地方の広島県や広島市ではそれぞれ1.4%、2.0%の上昇を見せ、広島市内の中区では特に4.2%の上昇が見られた。九州では、福岡県が0.6%、福岡市が0.8%の上昇を示し、福岡市中央区では0.8%、博多区では3.3%の大幅な上昇となった。
一方で、前月比で価格が下落した地域も47都道府県のうち21地域に増加している。地方都市では下落傾向が顕著で、520市区町村のうち47.5%にあたる247都市が価格低下を記録。例えば函館市は9.4%、小樽市は4.2%の下落を見せるなど、北海道の一部地域では下落が続いている。
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