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目黒区で木造とRC造のハイブリッド賃貸マンションを施工、長谷工コーポレーション

(株)長谷工コーポレーションは、「(仮称)目黒区中央町一丁目計画」(東京都目黒区、地上7階・総戸数101戸)の木造部分の施工を開始した。1階から3階をRC造、4階から7階を木造とRC造のハイブリッド構造とする賃貸マンションだ。

この計画は、上層4階部分を木造・RC造のハイブリッド構造とする初の試みであり、同社にとって新たな挑戦となる。東急東横線「学芸大学」駅より徒歩11分に立地。全101戸のうち36戸を木造住戸とし、以下の特徴を持つ施工が行われている。

まず、木造の壁全てを非耐力壁とすることで、住戸の間取りを柔軟に変更できるという利点がうまれる。次に、木造高遮音二重床システムを採用することで、優れた遮音性能を実現する。

また、耐火木造の壁や床を貫通する特許工法を採用することで、安全性を確保する。環境への配慮も重要なポイントだ。木材の使用により、試算上約442トンのCO2を貯蔵できる見込みであり、これは約3万1,000本のスギが1年間に吸収する量に相当する。

さらに、RC部分には同社独自開発の環境配慮型コンクリート「H-BAコンクリート」を採用し、従来のコンクリートと比べて約20%のCO2排出量削減を実現した。このプロジェクトは、国土交通省が実施する「令和4年度第3期 優良木造建築物等整備推進事業」にも採択されている。

同社は今後も「都市と人間の最適な生活環境の創造」を目指し、気候変動への対応を重要な経営課題として位置付けている。2050年カーボンニュートラルを目指し、木造建築の推進に取り組んでいく方針だ。

情報参照元/(株)長谷工コーポレーション ニュースリリース

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