戸田建設など4社がカナダの企業に出資、建設技能者不足へ対応

戸田建設（株）、東急建設（株）など4社（※）は、カナダに本社を置く企業Mechasys（CEO：William ST-Pierre、2018年設立）への出資を行った。

Mechasysは、カナダ・モントリオール市に本社を構えるスタートアップ企業で、建設現場や製造現場におけるレーザーレイアウトシステムの開発・提供を行っている。同社は、投影型現実（Projected Reality）の技術を活用したハードウエアとその管理システムの両方を自社で開発している強みがある。

図面のアップロードから現場へのレーザー照射までの一連のプロセスをタブレット上で行うことができるため、現場における図面の変更にも迅速に対応できる。同社のレーザーレイアウトシステムは北米、ヨーロッパ、アジア（日本含む）の50以上のプロジェクト（PoCを含む）への導入に成功している。

出資の背景には、世界的な建設技能労働者不足があるという。日本においてもこの課題は深刻で、労務のひっ迫によるプロジェクトの遅れや品質・安全性の低下が懸念されている。Mechasysのシステムは、技能労働者が2人1組かつ手作業で行っていた内装工事の墨出し作業の精度向上や効率化が期待できる。システムの日本国内への普及を促すことを目的に出資を行ったという。

出資4社は、日本国内の建設会社や建機の販売・リース会社とも連携しながら、システムの量産モデルの展開をサポートしていく考えだ。

情報参照元／戸田建設（株）